テーマ: 奈良県における地域スポーツのこれから──学校と地域連携の課題と可能性

趣 旨:
2021年夏、コロナ禍で一年延期された東京オリンピック・パラリンピック競技大会が、さまざまな賛否をめぐる議論の中で開催された。1964年の東京大会がそうであったように、スポーツメガイベントの開催はトップアスリートの競技環境を向上させるのみではなく、一般の人びとのスポーツ欲求を高め、地域におけるスポーツ環境の見直しへと結びつく可能性を有している。加えて、スポーツ立国戦略やスポーツ基本計画などに記されるように、アスリートと地域スポーツとの関係性構築はオリパラ大会後の喫緊の課題となりうる。しかしながら、コロナ禍での大会開催や準備過程での混乱もあって、議論は全く広がりを見せていない。
このように先行きが不透明な中、学校における働き方改革を検討してきた「学校における働き方改革推進本部」が、オリパラ大会のレガシーとして、持続可能な学校部活動の促進のための改革案を提案している。そこでは2023年度以降、休日の部活動は段階的に地域に移行することが目指され、そのための地域人材の確保や保護者による費用負担などが方策として掲げられている。すなわち、教員の働き改革の文脈で、地域と学校の連携が急速に解決すべき課題として浮上してきた。
そこで、本シンポジウムでは、奈良県におけるスポーツにかかわる資源を確認しながら、地域クラブや学校を含んだ連携がどのように構築できるのかについて、その課題と可能性の両方を見据えた議論を行いたい。

シンポジスト(報告タイトルは仮題):
高橋豪仁(奈良教育大学)
「大学、地域のスポーツクラブ、民間組織との連携について──バルシューレプログラムの展開を事例に」

大内淳也(奈良女子大学中等教育学校)
「高等学校における部活動改革と地域の連携について」

太田雅夫(天理大学)
「スポーツクラブからみた地域の連携について──水泳競技を事例に」

コーディネーター:
石坂友司(奈良女子大学)
以上敬称略