<シンポジウム> 14:40~16:40

テーマ: 奈良のスポーツ遺産について考えるPart 2

趣 旨:

長い歴史を持つ「奈良のスポーツ遺産」とはどのようなものなのでしょうか。昨年度の学会大会では、このテーマを考える上で重要と考えられる県内3つの諸機関(天理大学附属天理参考館、奈良県立万葉文化館、葛城市相撲館「けはや座」)の関係者をお招きし、それぞれの機関が所蔵しておられる「地元奈良」に関わる「スポーツ遺産」に着目し、その広がりや学術的な意義等を探りました。

いうまでもなく、本学会は日本体育・スポーツ・健康学会の地域協力学会でもあり、多くの会員が「奈良」にゆかりのある研究者や教育者です。「奈良のスポーツ遺産」の具体的な内容を学術情報として共有することは、本シンポジウムの共催となる奈良女子大学「地域連携事業・健康なら21Stepアップ事業」にとっても有意義なテーマと考えました。

今年度のシンポジウムでは、昨年度のテーマを継承し、「奈良のスポーツ遺産について考えるPart 2」と題してさらに議論を拡げたいと考えています。

今年度のテーマを考える際に話題となったのは、昨年度のシンポジウムで取り上げた内容がどちらかといえば「有形の遺産」にフォーカスしたものだったのではないかという点でした。いうまでもなく、「遺産」には「無形」のものも含まれますし、とくに本学会の特徴ともいえる体育・スポーツ・運動等はいわゆる「無形の遺産」と深く関わっています。また、昨年度の議論も踏まえますと、そういった「遺産」をどう活用するかという点も重要であることに気づかされました。

そこで、今回のシンポジウムでは、「奈良のスポーツ遺産」が「教育」、「研究」、「暮らし」の中でどのように活かされているのかという点に着目したいと思います。キーワードは「無形の遺産」とその「活用」になるかと思います。なお、シンポジストはいずれも地元の3つの大学で教鞭をとっておられる先生方で、ご自身がこれまで直接関わってこられた個別テーマから、表題とキーワードに関わる話題提供をお願いしています。

 

シンポジスト:

井上 邦子(奈良教育大学):奈良の民俗スポーツ:スモウ神事を事例として

田里 千代(天理大学)  :スポーツ遺産をいかに研究するか

星野 聡子(奈良女子大学):奈良女子大学での武道教育

 

コーディネーター:

松井 良明(奈良工業高等専門学校)                                          以上敬称略